社会の最底辺から左脳の頂点、そして「11年愛」の凪へ。
私の言葉に重力が宿っているのは、私が教科書の中ではなく、社会の「生々しい摩擦熱」のど真ん中で生きてきたからだ。
10代、ビルの外壁で死の恐怖と隣り合わせで窓を拭き、大地の重力をハラで知った。
3トントラックで夜を徹し、怒号の飛び交う現場で汗を流し、あらゆる人間の呼吸を学んだ。
一方で、私は最先端IT企業や外資系人材ファームの営業として、数千人の経営者と対峙し、1年連続で達成率100%以上という「左脳的成功」の頂点も見た。
しかし、そのすべての経験を経て辿り着いた答えは、「身体のOSがバグっていれば、すべては虚無である」ということだった。
25歳で出会ったパートナーと11年。
欲望の沼を抜け、ただ隣にいるだけで呼吸が深まる「凪」の関係を築けたのは、私がすべての鎧(テクニック)を脱ぎ捨て、自らのOSを書き換えたからだ。
私の原点は、フィリピンのカオスな野生と、東京の冷徹な論理が交差する場所に在る。
